成功事例
<底地 事例1>
【地主さんの状況】
戦前からの建物が立ち並ぶ土地を代々引き継いできました。その土地は地主さんの自宅と駐車場以外は、借地人さんが店舗や住宅を建てて所有しており、大部分が底地(貸地)だったのです。
戦前からの建物だったので、借地人さんの建物は相続が繰り返されて複数人の共有名義になっていたり、何代も相続されて所有者がわからなかったりと、権利関係が複雑でした。
土地の面積は広かったのですが、その資産を活用できているかというと、全くそうではなく問題が山積みでした。自分の娘にこの土地を相続させることが、果たして娘にとって幸せかを考えるといつも疑問がありました。
【困っていた点】
- ・借地人さんの数人が地代を滞納している
- ・借地人さんが複数人で遠方に散らばっている
- ・空き家のまま放置されている建物がある
- ・地代は振り込まれているが、連絡がつかない借地人さんがいる
- ・嫁にいった娘にこの土地を相続させることが正しいか不安
【解決方法】
権利関係が複雑なため、自宅と駐車場の土地だけを売却しても土地の形が悪くなるために売却価格が安くなってしまい売却のメリットがありませんでした。
そこで現状のまま全体を売却することで、借地人さんとの交渉の手間も省け、売却価格も納得のできる範囲で解決することができました。
【売却して】
今まで、ずっと心に引っかかっていたものが消えてすっきりしました。最初は先代から引き継いだ土地を売却してしまうことに後ろ髪をひかれていたのですが、今は売ってよかったと思っています。娘も、口にこそしていませんでしたが、やはり不安があったようで喜んでくれています。
今、その売却した土地にマンションが2棟立っています。近隣住民の方も『通りがキレイになり、明るくなった。人も増える』と喜んでもらえているようで、自分が生まれ育った地域が活性化されていく姿を見るのも嬉しいです。