成功事例
<底地 事例2>
【地主さんの状況】
その土地は、20年前に他界した父親が所有していた底地(貸地)と更地でした。今回、母親も亡くなり私と妹で相続することになったのですが、二人とも遠方に嫁いでおり管理するには難しい状況でした。
また、父親が生前に借地人さんと裁判をしており、借地人さんとは不仲であることは承知していましたが、借地契約に関する資料が見つからず何もわかりません。こんな状態でこの土地を相続しても、問題ばかり増えるのではないかと不安でした。
【困っていた点】
- ・借地人A氏に底地の大部分を貸しており、A氏がアパートを経営しているが、A氏からの地代が安いために、貸地全体の収入が少ない
- ・借地契約の関係書類がなく、振り込まれている地代が正しいのかもわからない
- ・借地人さんとの関係が悪く、借地人さんに契約内容を聞くこともできない
- ・建物が建っていないスペースに、借地人さんが勝手に自動販売機を設置しており、敷地内の違法駐車も日常的になっている
【解決方法】
妹と相談して売却することを決断し、近くの不動産業者に相談しました。しかし、底地部分の事情を説明すると売却は難しいとの回答でした。
そこで知人から紹介された、底地専門の買い取り業者に相談したところ更地部分と一緒に底地を買い取っていただき、売却価格も更地があったため、妹と分けても納得がいく金額になりました。また、現状のままでの売却となったので、わずらわしいことからすべて解放されました。
【売却して】
せっかく両親が残してくれた財産です。相続放棄することはできませんので悩んでおりましたが、無事に売却でき姉妹で喜んでいます。
両親の残してくれた資産は、形こそ変わりましたが、私たちの老後の蓄えと孫たちの教育費にもなりましたので喜んでくれていると思います。
現在は、底地部分はそのままですが、更地部分には住宅が並びキレイな街並みになっています。