今回は複数の家賃滞納者が住む築60年の古いマンションを売却した相談事例をご紹介します。
□はびこる家賃滞納者たち
* ご相談者様の状況
ご相談者様:60代男性
ご家族:奥様と2人暮らしをされています。
ご相談内容:
今回は複数の家賃滞納者が住む築60年の古いマンションについてのご相談です。
このマンションは昔、マンション経営のブームがあったときにご相談者様が購入したものだそうです。
時流に乗っていたため、入居者さんは途切れることもなく、収入は上々といったところだったそうです。
ただ、何度も頭を悩ませている問題があったそうです。
それは、家賃滞納者の問題でした。
家賃を滞納するルーズな入居者さんが多く、その度に催促の連絡をしていましたが、それでも払ってくれない人も多かったそうです。
内容証明を出し、これ以上続くと裁判になる旨を伝えると、半分くらいの人はしぶしぶ払うのだそうですが、残りの半分の人はそこまでやっても払ってくれないそうです。
やむを得ず、裁判をして退去してもらったことが2度あるそうですが、あまりに手間と費用がかかるため、うんざりしてしまったそうです。
しかし、長らくマンション経営をしているとどうしても家賃滞納者がいるようで、今も3ヶ月近く家賃を滞納している人がいるのだそうです。
ご相談者様はマンション経営での投資費用は回収できているので、もう家賃滞納者を対応するのも面倒になってしまったそうで、売却することを考えられたそうです。
しかし、近隣の不動産業者に相談したところ、買い取りを断られてしまったそうです。
築60年の築古物件であることと、家賃滞納のトラブルがあることが主な理由です。
売却できない物件なのだと思ったご相談者様は、売却を半ば諦めていたそうなのですが、たまたまインターネットで当社のことを知り、ダメ元でご相談に来られたのだそうです。
□トラブルごと物件を売却
家賃滞納者の問題は、いつでも大家さんを悩ませる問題です。
1~2ヶ月家賃を滞納したからといってすぐに契約を解除できるわけではなく、家賃滞納を理由に退去してもらうには、証拠集めや裁判など、かなりの労力を必要とします。
家賃滞納があった場合は、まず支払うように催促することが第一です。
1度や2度の家賃滞納では簡単に契約解除はできないので、とにかくまずは連絡を取り、家賃を振り込んでもらえるようにお願いすることです。
忘れっぽいだけの人で、連絡をすれば家賃を振り込んでくれる人もいます。
それでも家賃を振り込んでくれない場合は、内容証明郵便を送ります。
内容証明郵便とは、「いつ」「誰が」「誰に」「どういう内容の」郵便を送ったかを証明する郵便を指します。
内容証明郵便に法的な効力はありませんが、催促をしても支払いがなかったことの証明になります。
また、正式な文書感があるので、口頭や電話よりも家賃を支払ってもらえる確率は高いでしょう。
内容証明郵便を利用しても家賃の滞納が続く場合は、賃貸契約の解除を視野に入れ始めます。
賃貸契約の解除には、「借主との信頼関係の破綻」があったことを証明しなくてはなりません。
そのために、先ほどの内容証明郵便が役に立ちます。
具体的に何回、何ヶ月の滞納があれば契約が解除できる、といった明確な基準はないため、弁護士や公的な相談窓口を利用するとよいでしょう。
このように、家賃滞納を理由とした賃貸契約の解除には、かなりの労力が必要です。
そのため家賃滞納者が住んでいることは、かなり大きなデメリットになります。
ただでさえ金銭的にも労力的にも迷惑なのに、売却する際にもマイナスに繋がるのですから、大家さんとしてはたまったものではありません。
ご相談者様の事例ではさらに、マンションが築60年の築古物件であることで、さらに売却が難しくなっていました。
築古物件かつトラブル物件であれば、不動産業者が買い取りを断ることも非難できないでしょう。
このような場合は、どうしようもないのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
当社のような築古物件の専門業者に相談すればよいのです。
当社では家賃滞納のトラブルを抱えた物件であっても、トラブルごと買い取ることができます。
ご相談者様の事例でも、家賃滞納のトラブルについては真摯にご説明いただいた上で、査定をさせていただきました。
とても古い物件ですが物件としては問題なく、家賃滞納もそこまで大きなマイナス評価にはしませんでした。
結果的に、相場とそこまで変わらない金額で買い取りの打診をすることができました。
ご相談者様は家賃滞納の対応にうんざりされていたようで、すぐに売却に応じていただけました。
そこから手続きに進み、2週間ほどで買い取りを完了することができました。
家賃滞納があると大幅に売却額が下がると思っておられた、「家賃滞納のトラブルごと買い取ってもらえて、感謝の気持ちでいっぱい」と仰っていただきました。
トラブルがあってもそのまま売却できる場合もあるので、まずはご相談いただければと思います。
築60年の古いマンションのように、築古物件を売却したい方はぜひ当社にご相談ください。
弊社は築古不動産の専門業者です。
築古物件の相談や査定もすぐに対応可能で、もし売却をお考えになる場合もスピード買い取りいたします。
築古物件のご相談・査定・ご売却の依頼など随時受け付けておりますので、お気軽に日成開発までお問い合わせください。