今回は築古ビルの売却相談に来られた方の事例をご紹介します。
□「相続で息子に負担がかからないように」
*ご相談者様の状況
ご相談者様:70代男性
ご家族:
奥様を亡くされていて、現在一人暮らしをされています。
息子さんは独立されていて結婚し、関東にお住まいのためご相談者様とは離れて暮らしておられます。
ご相談内容:
息子さんへの相続を考え、所有している築古ビルの売却のご相談です。
今回の築古ビルは、ご相談者様がお若い頃に購入されたテナントビルです。
購入された当時は築10年でしたが、そこから30年経営されたので現在は築40年の建物になります。
ビルには複数のテナントが入っており、管理自体は今も管理会社に依頼されているので、このまま管理会社に依頼を続けても少し利益が出ている物件です。
ご相談者様は、高齢のため年々一人暮らしがきつくなってきており、息子さんとも離れて生活していることもあって、以前から施設への入居を勧められているそうです。
最近ではご友人の間でも相続の話題が増え、ご相談者様も意識されるようになって相続に関するセミナーに誘われて参加されたそうです。
その時のセミナーがきっかけで相続について自分でも調べるようになり、息子さんに経営しているビルの相続について話をされたそうです。
すると、
「自分は遠方に住んでいて仕事も有るため、あまり面倒がないように残して欲しい。」
「後々手間が増えるなら、手放しても良いのでは?」
このよう言われたこともあり、売却を前向きに検討されるようになったそうです。
当社へは、ご友人に相談したときに紹介されたのが縁で、個別の無料相談会にご参加いただきました。
*日成開発の解説
- 不動産を相続した時に必要なこと
不動産を相続された時にまず行うことは「不動産の相続登記」です。
不動産の相続登記とは、法務局で不動産の名義変更を行うことです。
現在はまだ任意で、期限も設けられていませんが、近年義務化されると言われています。しかし、相続登記をしていないと後々面倒なトラブルになる可能性もあるので、早めの対応をお勧めします。 - 相続前に売却するか、相続後に売却するかどちらがいい?
物件によって異なるため、まずはお持ちの不動産の現状を把握いただくことが大きなポイントです。
相続前、相続後どちらもメリットはありますが、現金の相続とは違い、不動産の場合は相場の変動もありますし、古い不動産だと修繕などの余計な費用がかかってしまう場合もあります。
そうならないために、まずは今の物件の価値や状態を詳しく知っておくことが重要です。
新築や築浅物件の場合だと、一般的な不動産会社に査定してもらったり、類似した不動産を探してある程度現状の価値が把握できます。
しかし、築古不動産の場合だとそうはいきません。
老朽化の具合や建物の状態、入居者の状況も様々なため、査定や買い取りを行うのに経験やノウハウが必要になってくるのです。
その為、築古不動産の経験が少ない大手の不動産会社に査定を依頼した場合でも、その大手の不動産会社は窓口になるだけで、当社のような築古不動産の専門会社に話が回ってきたりするのです。(そうなると、その大手の不動産会社への仲介手数料が余計に必要だということです!)
相続前、相続後どちらで売却される場合にも税金の計算が必要になるので、今の不動産の価値を把握いただき、そこから納税に必要な金額や控除対象になる金額などを計算してみてください。
その際のアドバイスやサポート、ご提案なども弊社では執り行っております。
□「早急に対応していただきありがとうございました」
今回のご相談者様は、築40年の築古ビルの売却をご相談いただいたのですが、まずは売却の方法についてご説明しました。
不動産の売却には、大きく分けて「不動産仲介会社を利用して買い主を探す方法」と「不動産会社が買い主になってもらい、その不動産会社に売却する方法(買取)」の2つが有ることをご説明しました。
不動産仲介会社を利用した買い主探しは、建物を現状のまま利用したいと考える一般の人などに、比較的高い金額で売却できる可能性が全く無いとは言えませんが、築年数の古い不動産の場合は大きなリスクも存在します。
買い主がすぐに見つかるとは限らず、売れるまでに長期間かかることも考えられ、買い主が個人の場合には売却後に瑕疵担保責任(2020年4月1日以降は「契約不適合責任」)を負う可能性もあります。
また、古い不動産は融資が付くかどうかという問題もあり、購入を希望される個人の方が現れても、融資が付かないために話が流れてしまうことが、築古不動産の場合は本当によくあるのです。
一方、不動産会社に直接買い取ってもらう方法だと、売却までにかかる時間が圧倒的に短くなります。
例えば当社の買い取りですと、スムーズに進めば一週間もかからずに売却でき、仲介手数料も不要なことに加えて売却後の契約不適合責任(瑕疵担保責任)も免除になるため、売却後の心配もありません。
これらのことをご説明し、不動産の状態も見たうえで当社での買い取りをご提案しました。
古い不動産のリスクや売却方法のメリット・デメリットなどもご理解いただけたため、詳しい査定を行い、最終的には最初のご相談から一カ月足らずで買い取りが完了いたしました。
ご相談者様からは
「こんなに早く解決するとは思っていませんでした。息子にも負担をかけずに済み、悩みのタネが無くなって一安心です。早急に解決していただきありがとうございました。」
という言葉をいただきました。
息子さんも売却に関してお父様の負担を心配されていたそうで、「すぐに解決できてよかったね。」と安心されていたみたいです。
当社は、築古不動産専門の不動産会社ですので、築古不動産の相談や査定もすぐに対応可能です。もしご売却をお考えになる場合は、スピード買い取りいたします。
築古不動産のご相談・査定・ご売却の依頼など随時受け付けておりますので、お気軽に日成開発までご相談ください。