「貸地(底地)を持っているけど、もう売ってしまいたい…。」
「土地を持っていても使わないしできるだけ高く売りたいけど、どんな方法がベストなのかわからない!」
そんな悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか?
売りたいと思っていても、方法がわからずに行動できないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、貸地(底地)の売却方法についてお伝えいたします。

□そもそも、貸地(底地)とは?

まず、貸地(底地)とは何なのかについてお話します。
借地権が付いている土地のことを貸地(底地)と呼びます。
その土地を所有している人のことを地主と呼び、その地主は土地を所有する権利を持っているというだけの状態なので、借地人が地主と契約を結んで土地を借りて家を建てていて、地代を払うという仕組みです。
ちなみに、この土地の所有者は地主ということになりますが、地主が完全に自由に扱える土地ではないというところに注意が必要です。

□貸地(底地)はどうやって売却するの?

ここからは、貸地(底地)を売却する場合のポイントをいくつかお話しします。
先ほど述べたように、持ち主が貸地(底地)を完全に自由には取り扱えません。
また、そのような土地を単独で販売しても査定額が低くなってしまいます。(借地権が設定されているため、土地の上に借地人の所有する建物があり、自由に使えない土地だからです)
実際に、貸地(底地)の一般的な査定金額は、更地で売り出した場合の10%~15%だと言われています。
借地権の付いている底地の査定額が300万円の場合でも、更地にして売り出すと3000万円になる可能性があるということです。

□貸地(底地)も一緒に買ってもらう方法

地主が所有している土地を、家を建てて住むために借りる権利のことを借地権と呼ぶのですが、その借地権を持っている人に土地を買い取ってもらうという方法があります。
このケースには特徴があり、それは両者に利点があるということです。
借地者は貸地(底地)を所有している地主に代金を支払うことによりその土地を利用しているのですが、その貸地(底地)を買い取ることで、地主に払っていた地代を支払う必要がなくなります。
また、先ほど少しお話ししたように、もともと地主が自由に扱えなかった土地を完全に所有することになります。
この方法は、取り壊しや建て替えを考慮している場合にも有効な方法だと言えます。

□貸地(底地)を少しずつトレード?

この方法は、地主が所有している貸地(底地)の一部と、借地者が保有している借地権の一部を交換するというものです。
※ただし、ある程度の広さも必要ですし、道路と接している幅も必要になってきますので、全ての底地に当てはまる訳ではありません。

そうすることで、それぞれが自由に扱える土地を手にできます。
所有する面積は小さくなるのですが、そこから格段に動きやすくなるので結果的に得をするという場合も多いです。
また、改築工事や売却を検討する際にも、考えやすくなったり売れやすくなったりするというメリットがあるのです。

□協力して山分け!

次に紹介する方法は、地主と借地権者が協力して売却をするという方法です。
地主が好きなように扱えない土地とは言っても、借地権者との関係が良好で協力が可能ならばこの方法もおすすめです。
底地と借地権のどちらも売却して、そこで発生した利益を両者で分けるという方法です。
どちらがどのくらいの取り分を受け取るかは、貸地(底地)と借地権の割合(借地権割合)を見て決めるパターンが多いようですが、最終的には話し合いになります。
お互いが納得したうえで話を進めていかなければトラブルにつながる恐れもありますので注意してください。
この方法では、通常の土地付きの建物の売却で完全所有権ですので、地主と借地権者それぞれが売却をするよりも売れやすいというメリットがあります。

□悩んでいる時間もない場合は?

ゆっくりと考えて買い取り手が現れるのを待っている余裕がないという方におすすめするのは、不動産会社などの専門業者に買い取りを依頼する方法です。
買い取り専門の業者もあるようですし、早く売却したいという場合は、業者に依頼することも考えてみてはいかがでしょうか。
このときに注意しなければならないのが、業者選びです。
一つの業者に依頼するだけではなく、いくつかの会社に査定を依頼するようにしましょう。
どのくらいで売れるのかという相場もつかめますし、対応やサービスを見極めることで、自分に合った業者を見つけられます。
査定価格は重要ですが、さまざまな手続きを任せることになるため、サービスの面も重視することが大切です。

□まとめ

以上、貸地(底地)の売却方法についていくつかお伝えいたしました。
せっかく売るなら少しでも高い値段で売りたいという方、なるべく早めに売りたいという方、それぞれ自分のスタイルに合った方法を検討してみてはいかがでしょうか。
また、一人で考えて決めるのではなく、専門業者に相談してみることもおすすめです。
専門的な知識を持っていて、何件もの事例を見てきたプロの意見を聞けば、安心して売却できそうですよね。
無料相談を行っている業者を探してみてはいかがでしょうか。
当社では地主さん、家主さんの不安や悩みを解決するお手伝いをしております。
何かご相談がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください

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