今回は自宅を全面バリアフリー工事する資金に充てるために、築60年越えの貸家を売却した相談事例をご紹介します。

□全面バリアフリー工事に資金が必要に

＊ご相談者様の状況

ご相談者様：70代男性
ご家族：お子様は独立し、奥様とセカンドライフを楽しまれています。
ご相談内容：
今回は築60年越えの貸家についてのご相談です。

この貸家はご相談者様が昔、資産運用のために購入したものだそうです。
大きい家なので入居者さんは途切れず、家賃収入は安定していたとのことです。

収益物件としては申し分ないものでしたが、ご相談者様の奥様が最近お体を悪くし、移動が不便になってしまったそうです。
歩くことができるものの不安定で、倒れてしまったりしないかとても心配されていたそうです。

ご心配されていたご相談者様ですが、動かなくなってしまうと健康にもよくないため、寝たきり・座りきりにしてしまうのもよくないと考えられていたそうです。
そこで、家を全面バリアフリーにして、奥様が動きやすいように工事することを決められたそうです。
工事にどれくらいのお金が必要なのかを知るために、見積もりを出してもらいに行ったそうです。

そうするとやはり、全面バリアフリー工事となると費用も高く、500万円以上の見積もりだったそうです。
出せないわけではなかったそうですが、さすがに老後資金として貯めていたお金から500万円以上を出費するのは少し怖かったため、貸家を売却してまとまった資金を手に入れようと考えられたそうです。

そこで不動産業者を探している中でお知り合いから当社のことを聞き、ご相談に来られたとのことです。

□築古物件の現金化

ご相談者様のように、何らかの事情でまとまった資金が必要になり、不動産を売却することはよくあります。
ただ、築60年を越えるような収益物件に関しては、一般的な不動産よりも売却が難しく、思ったタイミングでまとまった資金を得られない可能性があるので注意が必要です。

まず、築古の収益物件は買い手がつきにくい物件であることを理解しておく必要があります。
銀行融資が難しいために現金一括で買う必要があり、資金に余裕がある投資家や業者しか買うことができません。

また老朽化も進んでいることから定期的なメンテナンスや修繕費用、リフォーム費用なども築浅物件よりも必要になるため、業者や投資家からするとあまり魅力的な物件ではない、という事実があります。

買い手がつきにくいため、例えば仲介業者に依頼して買い手を待っていたとしても、なかなか買い手はつきません。
さらに不動産業者に持っていったとしても、買い取ってもらえない可能性が高いのです。
一般的な不動産業者では、築古の収益物件は積極的に扱わない方が自然なので、築古物件の事例が過去にもほとんどありません。
事例がないと正確に価値を査定する材料が少なくなります。
そのため、査定を依頼してもかなり低く見積もられることになってしまいます。

このように築古物件は買い手がつきにくく、不動産業者でも買い取ってもらいにくいため、思ったように現金化できないのです。
すぐにまとまった資金が必要なタイミングで、このような事態は避けたいと思います。

そこで築古物件を現金化する場合には、仲介業者や一般的な不動産業者に持っていくのではなく、当社のような築古物件の専門業者に相談しましょう。
築古物件の専門業者であれば、築古物件のデメリットを打ち消すだけの知識やノウハウを持っています。

築古物件に買い手がつきにくいのは、収益化が難しいためです。
収益化にはノウハウや知識が必要です。

ただ、築古物件の取り扱い経験がほとんどない場合は、ノウハウも知識も貯まりません。
そのため、築古物件を専門に扱っている業者だけがノウハウや知識を持っており、適正な価格で買い取ることができるのです。

物件の価値は需要によって決まるので、最も需要の大きいところに持っていくことで価値は最大になります。
築古物件に最も大きな需要を持っているのは言うまでもなく、築古物件の専門業者です。

ご相談者様の事例でも、ご相談いただいてから買い取りまでには2週間もかかっていません。
ご相談者様はその資金を元にすぐバリアフリー工事に着手したそうで、奥様が動きやすい家に変わることを心底喜んでおられました。
まとまった資金が必要なときに、なかなか物件を売却できないとやりたいことができません。
築古物件を現金化する場合は、築古物件の専門業者に相談することで、即座に現金化することができるのです。