今回は、収益性が落ちて赤字経営になり、負債になってしまった築50年の古いアパートを相続する前に売却した相談事例をご紹介します。
□資産から一転、負債に
＊ ご相談者様の状況
ご相談者様：80代男性
ご家族：奥様と2人暮らしをされています
ご相談内容：
今回は収益性が落ちて赤字経営になり、負債になってしまった築50年の古いアパートについてのご相談です。
このアパートは昔、ご相談者様と親しいご友人が不動産投資でアパート経営を始めたときに、ご相談者様がご友人を真似て購入したものだそうです。
当時はアパート経営がそこまでメジャーではなかったことから周りにアパートなどは少なく、入居者さんが途切れなかったため、なかなか大きな利益になったそうです。
娘さんも生まれて、まだまだ先の話ではあるものの、娘さんにこのアパートを資産として残してあげようと、漠然と考えていたそうです。
娘さんに金銭的な不便はさせずに済むと、当時は思っていたそうです。
しかし、現実はなかなか思ったようにはいかないものでした。
アパート経営がブームになってしまったことで、あちこちに新しいアパートやマンションが建ち始め、入居者さんが入らなくなってきたのです。
また、周りに新しい建物が増えてきたことで相対的にご相談者様のアパートは非常に古いものとなり、家賃を引き下げなければ入居者さんに見向きもされないようになっていきました。
順調なアパート経営が一転、経営難に陥ってしまったのだそうです。
そしていよいよ経費や税金の支出が家賃収入を上回り、赤字経営になってしまったのだそうです。
そうなると、もともと娘さんに残そうとしていた資産は負債となり、金銭的に不便をさせないどころか負担になってしまう状態になりました。
そのためご相談者様は、娘さんに相続することになってしまう前にこのアパートを処分したいと、当社にご相談に来られました。
□「負債」を相続させない売却
相続では「負債は相続せず、資産は相続する」といったことはできず、負債も資産もすべて相続するか、すべて相続放棄するかの二択です。（限定承認もありますが複雑なため割愛します）
そのため他に資産があって相続をする場合は、ご相談者様のアパートだけを相続破棄することができないので、このアパートという「負債」も相続することになります。
ご相談者様の気持ちとしては、可能な限り娘さんに資産を残してあげたいというのが親心でしょう。
反対に、可能な限り負債は残したくないというのも、同じく親心です。
このアパートは収益性が下がってしまって赤字になっているので、ご相談者様としては娘さんに相続させたくはないのです。
ただ、築50年を超えるような築古物件は、収益性を改善するということが難しいです。
リフォームや修繕をしたとしても築50年という消せない数字が足枷となり、なかなか新築や築浅と同じように入居者さんを集めるといったことはできません。
かといって、リフォームも修繕もせずに今以上の利益を得ることもできないので、一度赤字になってしまうと、巻き返しが非常に困難という問題があるのです。
そこで、この場合に最も有効な策は、売却です。
負債が消えて、さらに幾分かのお金になるのなら、それに越したことはありません。
ただ、問題なのは「築50年を超える赤字経営のアパートを買い取るような買い主がいるのか？」ということでしょう。
正直、一般的な不動産屋さんへ相談しても、満足できる返事は難しいです。
買い主は金融機関からの融資が困難なため現金で買わなければならず、収益にもならない築古物件を買い取る買い主はほとんどないからです。
負債となった築古物件を売却するなら、当社のような築古物件の専門業者にしか可能性はないと考えてください。
築古物件を適切に買い取るためには、築古物件を扱った事例や、買い取った後のノウハウなどが多分に必要だからです。
時間や労力を無駄にしないためにも、築古物件の専門業者へ相談しましょう。
ご相談者様のアパートも、古く収益性に問題のある物件でしたが、当社では問題なく買い取ることが可能でした。
ご相談者様にもそのことを伝え、さっそく売却の手続きに入ることになりました。
ご相談いただいてから2週間ほどで、買い取りを完了させることができました。
ご相談者様は
「娘に負債を継がせることにならなくて、本当によかった。やっかいものをそのまま買い取ってもらって、とても感謝している」
と仰っていました。
娘さん想いであるため、負債を残してしまうことに大きな負い目を感じられていたようです。
その負い目を、取り除くことができて本当によかったです。
築50年の古いアパートのように、築古物件を売却したい方はぜひ当社にご相談ください。
弊社は築古不動産の専門業者です。
築古物件の相談や査定もすぐに対応可能で、もし売却をお考えになる場合もスピード買い取りいたします。
築古物件のご相談・査定・ご売却の依頼など随時受け付けておりますので、お気軽に日成開発までお問い合わせください。
