今回は、父親が病気になり引き継いだ古アパートを売却された相談事例をご紹介します。
□父親が病気に……
* ご相談者様の状況
ご相談者様:50代女性
ご家族:旦那様と2人暮らしをしておられます。
ご相談内容:
今回は「ご病気になった父親から急遽引き継いだ築55年の古アパート」についてのご相談です。
ご相談者様のお父様は50歳ごろから、アパート経営で収入を得ておられました。
ご高齢ですがとても元気なお父様だったので、お父様がずっとご自身で管理しており、ご相談者様は全くお父様のアパートには関与しておられなかったそうです。
ところが今年に入って突然、お父様がご病気になり入院することになってしまったそうです。
幸い命に別状はありませんでしたが、以前のような生活に戻るのは難しくなるかもしれないと医師に言われたそうです。
そのため、お父様が所有されているアパートを急遽ご相談様が管理していくことになりました。
もちろん不動産の知識もなかったため、何をしていいのかわからなかったそうです。
不安に感じておられたそうですが「父がずっと守っていたものだから」と頑張って管理していこうと思ったそうです。
しかし、管理を引き継いで判明したことですが、家賃滞納をする入居者さんが2名おられたそうなのです。
これまではお父様が毎回催促して回収されていましたが、これからはご相談者様が催促しなくてはいけません。
その居住者は2名とも高圧的で、ご相談者様は催促することをとても怖く感じていたそうです。
直接対面する機会がないとは言えず、そのせいで大きなストレスを抱えるようになりました。
お父様に相談すると、管理がつらいなら手放していいと言われたそうです。
お父様から引き継いだ手前、あまり手放すことは考えていなかったそうですが、あまりにも苦になるようであれば売却も考えてみようと思われたそうです。
とりあえず、近くの不動産業者に相談してみると、「物件がかなり古く、収益性もあまりよくないので、このまま売却することはかなり難しい」との返答でした。
他の不動産業者にも何件か聞いてみたものの、返事は同じような内容でした。
ご相談者様は「こんなに古い物件は、買い取ってくれるところがないんだ」と半ば諦めていたと言います。
諦め半分で自分と似たような境遇の人はいないかと検索していたときに、弊社の相談事例を見て築古物件を専門に取り扱っている業者があることを知って、相談に来られたとのことです。
□物件の急な引き継ぎ
今回のケースでは、「所有者が病気で管理できなくなり、急遽引き継ぐことになった」ことが問題になっています。
所有者であるお父様はもともと資金形成のために物件を購入しており、何をすべきなのか、どういう問題が発生しそうかなど、リスクを想定した状態で管理していました。
そのため、ある程度の苦労や問題は想定の範囲内であり、長年管理することに慣れているお父様にとってはそこまで気にするものでもなかったのでしょう。
しかし、急に引き継ぐことになったご相談者様にとっては、物件の管理は知らないことだらけです。
知らないことを急にやることになると、多くの人は抵抗を感じるものです。
特に今回のケースでは、家賃の催促というタフな作業をやらないといけないことが大きな問題点でした。
交渉に慣れている人にとってはなんでもないことなのかもしれませんが、交渉に慣れていない状態で知らない人に家賃を催促するのはやっぱり怖いですよね。
物件を急に引き継いだことで準備もできず、ストレスを抱えてしまうことはないとも言い切れません。
物件所有者がご高齢になった時点で相続について話し合い、準備を進めておくことが理想ですが、お父様がとても元気で病気を予測できなかったため、話し合うことはまったくなかったそうです。
不慮の事故なども考えると、どんなに元気でも大丈夫と断言することができないものです。
できれば早いうちに、物件の相続などについては話し合っておくべきでしょう。
又、急な引き継ぎだけではなく、アパートが古すぎることも問題でした。
お父様と相談して売却することを決めたとしても、築55年を越えた物件は売るのに苦労することがしばしばあります。
築55年を越えるような古い物件には銀行融資が困難であるため、購入者は現金での購入となる可能性が高いのです。
そのため買い手がつきにくく、一般的な不動産業者はあまり扱いたがりません。
家賃も低く、収益化しにくい物件を不動産業者が敬遠するのは、ある程度仕方がないでしょう。
築55年を越えるような古い物件は、そういった物件を専門に扱い、取り扱うノウハウを持っている業者に任せるのが一番です。
古い物件が抱える多くの問題も対処しなれているので、そういったデメリットも込みで取り扱うことができるためです。
ご相談者様のアパートも、特に問題なく対応できるものだったため、買い取りできる旨をお伝えしました。
一度お父様と相談し、お父様が快諾したため当社にて買い取らせていただくことになりました。
3週間ほどで買い取りが完了し、お父様も「お子さんが苦労するようなものを任せたくないので、ほっとした」と言っていたそうです。
急に引き継いでお子さんの負担になる場合は、売却するのもいい選択肢です。
ご相談者様のように築古物件をお持ちの場合は、ぜひ弊社にご相談ください。
弊社は築古不動産の専門業者です。
築古不動産の相談や査定もすぐに対応可能で、もし売却をお考えになる場合もスピード買い取りいたします。
築古不動産のご相談・査定・ご売却の依頼など随時受け付けておりますので、お気軽に日成開発までお問い合わせください。