古いマンションの売却をお考えの方はいませんか？
「古くなってきたので、そろそろ売却しようかな。」
「最近、空き部屋が目立ってきたな。」
このように、古いマンションの売却をお考えの方が多くいらっしゃると思います。
しかし、実際どのような手続きでマンションを売却するのかわからない方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、古いマンションを売却する際の手続きの詳細を解説します。

□古いマンションを一棟売却する方法

古いマンション一棟を売却する場合、仲介業者を通して買い手を探す方法もありますが、仲介手数料が必要だったり、なかなか買い手が見つからず売却できないというデメリットも存在します。
一棟マンションを売却する方法でお勧めは、買い取りという方法になります。
不動産会社が買い手となり、マンション一棟を売却する方法です。
仲介と違って確実に買い手が見つかることや、仲介手数料が不要なこと、人に知られることなく売却できることなどが買い取りの大きなメリットです。

□手続きの詳細・流れ

１、目標の売却価格を設定する

一棟マンションを売却する際に重要なことは、目標の売却額を設定しておくことです。
売却を考えているということは、売却をしなければいけない理由があったり、できればすぐに現金化したい・不良物件を急いで整理したいなどの要望が存在しているかと思います。
最初に目標の売却価格を設定しておくことで、価格面で今後の意思決定をスムーズに進めることができ、最終的なゴールを達成することができますので、まず初めに目標の売却価格の設定をすることから始めてみてください。

２、不動産会社に査定依頼を行う

同じような物件の価格を調べたり、公的な価格を参考にして自分で相場を調べたとしても参考程度にしかならない場合も多いので、次は不動産会社に査定をお願いします。
この時に一番重要なポイントとして、「築古不動産の専門業者を選ぶ」ということが挙げられます。
例えば戸建て住宅の販売に強い不動産会社になると、築古不動産については専門的な知識が足りなかったりトラブルになることもありますので、最終的なことも考えて古い不動産物件の扱いに慣れた専門業者に査定をお願いしましょう。

３、売買契約を結ぶ

査定で提示された金額に納得ができれば、いよいよマンションの売買契約の段階です。
この時に必要となる書類は、早い段階で用意しておきましょう。

４、買い手から手付金の受け取りを行う

売買契約日に買い手から手付金が支払われます。
この手付金は、一般的に物件価格の10％ほどが相場です。
（手付金無しの取引の場合も存在します。手付金を支払わない場合は、急なキャンセルなど、本当に買う意思があるのかという心配が増えることになります。手付金を受け取った後に売り手が契約を解除したい場合は、『手付倍返し』といって、手付金で受け取った額の倍の金額を返す必要が出てきます。関係ない場合も多いのですが、知識として頭の隅に置いておいてください。）

□注意点

＊リフォームしてはいけない

築年数が古いマンション売却する際は、リフォームせずに売るのがよいでしょう。
一見、キレイにリフォームしてから売却した方が高く売却できるようにも思われますが、逆に売れにくくなることもあります。
例えば買い手が更地にして他の建物を建てようと考えていた場合、購入前に行われたリフォームは蛇足でしかありません。

＊故障した設備を修繕しなくてよい

築年数が長いマンションの場合、故障している設備が多いことがあるでしょう。
一見、故障している設備を修繕してから売却した方が、高く売却できると思えますが、リフォームの場合と同様に、故障している設備は、売却のためにわざわざ修繕しない方が賢明です。
故障している設備にもよりますが、買い手が故障している部分を把握した上で、自分好みに修繕、リフォームすることもありますし、前述のように建物を取り壊す前提の場合もあるためです。
どうしても不安であれば、専門家に相談することをおすすめします。

□専門業者に依頼する

一般的に、家を建てる際や、マンションを賃貸する際は、不動産会社を選ぶことになると思います。
古いマンションや古いアパートを売却する際も、同様に不動産会社を選択します。
しかし、ここで注意が必要なのは、古いマンションを売却する際の不動産会社の選び方です。
皆さんは、不動産会社を選ぶ際に、何を重視しますか？
実績や売り上げ、友人の口コミなど、さまざまな判断基準がありますよね。
古いマンションを売却する際に、重視していただきたいのは、築古不動産の扱いに豊富な知識と経験を持った「専門業者」です。
不動産会社によって、専門分野が違います。
そのため、古いマンションを売却する際は、築古不動産の専門業者（買取業者）を選ぶようにしましょう。